考古学者のエドゥアール・ピエットが、1894年から1897年にかけて、多くの小型の彫像を見つけたのはまさしくこの地でした。その中でもっとも有名なのが、「ブラセンプイの貴夫人、あるいは「フードを被った貴夫人」と呼ばれる彫像です。
これは2万3000年も前の高さ3.4センチの小さな彫像ですが、その女性の顔の美しさは驚くべきものです。マンモスの牙に彫刻され、前史時代を通して人間の姿を彫った例外的な彫刻です。
紀元前35000年から10000年のものと思われる、ブラセンプイで発見された遺跡や残存物は、かつてこの地に、ムステリア、オリニャック、グラヴティー、ソリュテラン、マグダレンヌと呼ばれた文明が存在したことを証明しています。
「フードを被った貴夫人」の像は、いまはパリ近郊のサン・ジェルマン・アン・レイにある国立古代博物館に保管されています。
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